おてがみ-2011.8月号
7月15日(金)~20日(水)まで日本歯科医師会の依頼により宮城県石巻、南三陸町、気仙沼にご遺体身元確認作業に行ってきました。
宮城県石巻地方は、ちょうど伊豆のようなところで、山を1山越えると海沿いに観光地や漁港が広がり、また山の中に入っていくという地形です。実にすてきな場所であろうと思いますが、一山越えて海が見えてくるとがれきの山で、想像できないところに船があったり、家の上に車が乗っていたり、非現実としか思えない状況でした。
私たちは3ヶ所の遺体安置所で、合計21体のお口の中の口腔内所見をとりました。検死官と呼ばれる警察官がご遺体を洗い、検死を地元の医師が行い、検視を私たち歯科医師が行い、やっと棺に入ることができます。
4ヶ月もたってから見つかるので、はやく御家族の元に、また少しでも多くのかたの身元がわかるようにと必死で仕事しました。こんなことがまた起こってはなりません。自然の力は恐ろしいけど、何とか共存したいと思います。現地でまだがんばっている警察官に感謝しているところです。
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